アイテム有りのスノボゲーム。
特徴としては
・赤いボックスからショット弾、青いボックスから通常アイテムが拾えるある程度の選択型
・スノボなのにラップ制なので、滑り終わったらリフトに乗って上に戻る リフトで渋滞を起こす
・スノボなのに砂漠とか海とかが当然のように出てくる
つまり64などで展開されていた『スノボキッズ』ライクです。
それも雰囲気やギミック、BGMとかのそれっぽさの度合いがカンスト振り切れてるような作り。
64で一番好きなゲームが初代と超スノボキッズの2作で、でも隠れた良作くらいの扱いだし今更復活も無いよな(サントラはちょっと前に配信されましたが)とずっと思っていたので、海外でこの解釈一致過ぎる物が作られたのが本当に嬉しい…
良いところ
・手触りやBGMが新作かと思うくらいにそのまんま
・トリックを出すとガンガンブーストゲージが溜まって加速できるシステムになったので、純粋に高速レースゲーム的な楽しさも強い
・「スノボキッズのコースならこういう事やるだろう」という部分をそのまま200%くらい拡張して詰め込みまくったようなコース内容の濃さ
・キャンペーンモード他の一人用の要素が多く、コース上の大量の分岐に収集アイテムがあったりもするので、良い意味で64くらいにあった一人用要素多かったレースゲームの感触
・ストーリー的な要素は皆無なので英語的に困る部分は少なく、元ネタやこういうアイテムレースゲームの馴染みがあるなら触ってすぐ理解できるくらいのハードル チュートリアルモードで一つ一つ操作練習も可能
・記録が全モード共通なので、下の難易度や別のモードでまた1位取り直しみたいな事はしなくてよい
元ネタと違うところ
・トリックを出すとスピードボーナスが入り、さらにブーストゲージがトリックの他攻撃ヒットなどで溜まって任意で加速できる 常に1回で全消費され、溜まっているほど持続時間が増える形式 ゲージの回転率は良く、横360度回れば最低分は溜まるし大ジャンプなら割とすぐに最大になるので、操作に慣れればサクサク加速し続けられる クラッシュしてもゲージは消えないので、立て直しにも有効
・空中に任意でグライダーなどを開いて滞空と空中移動できるので、ジャンプ後の落下や攻撃回避がある程度できる グラップルやジェットパックと言った挙動自体が別物になる装備もある
・赤と青で入手アイテムが違うのは同様だが、元ネタのような赤1個青1個ずつのストックではなく、種類問わず2個ストックで古い方から必ず使われるので、防御アイテムなどを常に保持しておく手が使いにくくなった
・基本的な操作感は大体同じだが、デフォルト操作の場合真下に入れっぱなしで急停止、地上でRボタンでブレーキが可能(チュートリアルで急停止を要求される所があり、何も読まずにやると失敗し続けるかもしれないので注意)空中でR押すとグラブトリックになるが、前後左右の指定はできないっぽい?
・トリックの入力方法は「ジャンプ押しながら方向入力してジャンプ離す」とほぼ一緒だが、元と違いこっちは空中であればジャンプ入力してなくても入力方向にいつでも回れる ジャンプの高さは即離した時と長く溜めた時の差がかなり大きいので、ジャンプ入力で出すメリットはある コマンド入力で出る物もある(後述)
・コケるの確定しているタイミングで回ろうとしても入力無効になるアシストがあり、デフォルトでオンかつ特にペナルティなどは無いっぽい 最初緩過ぎるように思えたが、どこにでも着地してどんどん回れる作りなのでこの仕様の方がミス気にせず楽しめて良い
・コケた時やアイテムでクラッシュした時は基本的にその場で起き上がるのではなく一定時間後自動リスポーンする
・元ネタのショット弾はジャンプすれば飛び越えられたが、こっちでは空中にいても当たるので移動で振り切って避けるのがメイン
・下位による一発逆転アイテムがあまり無い、下位のアイテム補正自体もあまり無いように感じるがアイテム単体の性能が全体的に高いので順位が動きやすい
・壁や天井への着地が非常に緩く、反重力レースゲームばりに壁や天井も滑れる
・グラインドできるレール判定の場所が非常に多い(ついでにグラインド中に横入れて回転するとさらにポイント増える)
・トリック出しながら落ちたりしてもそこまでのポイントやブーストゲージは加算される
・1レースで8人いる代わりにリフトは乗り場が複数になっているので、元ネタよりは渋滞しない
・キャラやボードの性能差は設定されているが、大体どれ使ってもいい程度の差…追記:元ネタでいうLv2のような上位版もあります
・元ネタほどCPUが強くなく優しい、落ちまくったりしてもすぐ追いつける程度の位置にいてくれるし、こちらの攻撃を全て透明で回避したり超反応グラブで跳ね返してくるような事は無い(というか跳ね返す要素が無い)
全体的に移動の自由度が上がっていて、バリバリ飛び回って加速しながらアイテムぶつけ合おうぜ と言ったノリ。
気になるところ
・キャラがミーム的人気があるような動物ばかりで、見た目的な個性が弱い(英語ボイスのテンションがやたら高いのでそれでカバーできる部分はある)
・アバターパーツは一杯あるが、どうしてもネタ的な物ばかりでいじってて楽しくはない
・一人用の要素が多いのは良いが、キャラやボードなどの解禁がかなり渋い キャラくらいはデフォで全選択可能でも良かったかも
・ゴールまでに弾当ててボスのライフを0にするルールがあるが、攻撃アイテムが手に入るまでボスを追い越さないようブレーキしながら追いかけるだけなので楽しいモードとは思えない
・移動の自由度が高い分よくエリア外にすっ飛んでいくが、判定基準が分かりにくいのであっちはOKなのにここはダメなの?という納得いかなさがある
・トリック時の演出や効果音全般がちょっと弱い ブーストやアイテムの音に対してそこは音鳴らないの?ってとこがちょくちょくある 元ネタのようなキラキラエフェクトのような物がほぼ無いので最初地味に見えるが、カスタマイズでトレイルをネオンオレンジなどにすると華やかになる
いかにも海外のパーティゲー的見た目と英語オンリーのせいで日本でまともに触る人はほとんどいないかもしれませんが、
「スノボキッズみたいなのがやりたい」と思ってるなら本当にオススメです。
元々スノボキッズ自体が一人でやる要素多いゲームだったので、対戦必須みたいな物ではなく一人でも楽しいタイプの奴です。
3段階スピードが設定できますが、こういうゲーム大体慣れてるとか速い方がいいならTOO FAST一択でいいと思います。
追記:
ゲーム中のガイドにもありますが、初代スノボキッズにあったコマンド入力で出るスペシャルトリックの概念があり
ジャンプ押している間に
・スティックを左右3回入れた後右入れたままジャンプ離す
・スティック2回転した後ニュートラルにせずにジャンプ離す
がキャラ共通コマンドのようで、ちゃんと専用モーションです。
ジャンプ自体しないと出ないのと、入力判定がそこそこ厳しいのでこの辺は大分元ネタに近いです。